新型コロナウィルス以上に中国当局が警戒する武漢市民によるインターネット投稿

武漢の新型ウィルスに汚染された地区からは、市民からの自発的投稿で真実が知らされているが、中国当局は発信者を拘束して真相が暴露されることを必死で抑えようとしている。

前時代的発想から抜けきれない中国共産党当局

全世界的なコロナウィルス拡散に対して、当事国である中国政府はインターネットを取り締まり対象として、国家安全保障対策に組み込んで検閲を始めた。

純医学的な事件であれば、現実の惨状を余すところなく世界に発信して、全世界から支援を求めるという姿勢が必要なのは当然だ。

しかし、中国共産党政権には純医学的事件ではなく、軍事的事件として写っているようで、武漢市の市民の動きを中央国家への反逆と捉えている。

中国政府による汚染地区の市民への誤った政策が、中国人やアジア人全体に対する差別と偏見を助長することにも繋がりかねない。

ブルームバーグ誌による現地からの緊迫した情勢の報道

米国の経済誌ブルームバーグでは武漢市で当局に拘束されたとみられる市民の様子を伝えていた。

インターネット経由で現地の情勢を発信していた市民が相次いで行方不明となっている。

武漢肺炎の死者数が連日増加している報道に掻き消されているが、自由主義社会にとってはコロナウィルス以上に危険な兆候ではないだろうか。

武漢から実況の中国人市民ジャーナリストが行方不明、当局は検閲強化

  • 陳秋実氏と方斌氏はスマホ撮影の動画をツイッターなどで世界に発信
  • ツイッターがいまや市民のよりどころ、情報収集と発信の最後の砦に

Photographer: Qilai Shen/Bloomberg

中国人市民ジャーナリストの陳秋実氏と方斌氏は、新型コロナウイルス流行の震源地である武漢から現地がどれほどひどいありさまかを、スマートフォンで撮影した動画を使って世界に発信してきた。動画の多くはツイッターに投稿され、ユーチューブにも転載されている。

このうち1人が行方不明となっている。

陳氏は20時間以上、連絡が取れない状態だ。病院で遺体を撮影し当局に短時間拘束されたことがある方氏も7日、音信が途絶えたが、同日夕になって動画を投稿した。方氏を連行するため防護服を着た人々がアパートに押し入ってきた衝撃的な映像を同氏が撮影した際には、同氏の解放を当局に求める多数のコメントが集まった。

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参照元:ブルームバーグ

 

既に新型コロナウイルスではアウトブレイク(大流行)の可能性についていち早く警鐘を鳴らした医師の李文亮氏(34)が拘束されており、7日未明には死亡したことから、武漢市民の間では当局に対して疑心暗鬼となっていた。

追い打ちをかけるような今回の措置には全世界から非難が集中しているにも関わらず、中国当局の香港や台湾に対する強硬姿勢にはコロナウィルスの脅威を上回っている感さえある。

習近平主席の4月訪日は難しくなった

マスク無しで市街を歩いて人前で咳をすると最高刑で死刑になるかも知れないという、前代未聞な法律さえ平気で施行する共産党政権は何処かが狂っているとしか言いようがない。

日本の地方自治体では不足しているマスクを武漢市に十万個単位で善意の援助をしたことが美談として報じられる一方、日本国内の薬局やスーパーからはマスクは全て売り切れてしまい、本当に必要な日本国内の患者が入手出来ない事態を招いてしまった。

おそらく中国へ渡ったマスクも間違いなく武漢市民のもとに届けられるかははなはだ疑問であり、共産党の高級官僚が途中で抜き取って蓄財に利用する方が確率が高いかも知れない。

日中友好には基本的に賛成だが、それはあくまでも民間同士の交流においてだけであり、政府間交渉では自国優先の外交に徹することによって、相手がたとえ共産党政権であっても条約や協定を結ぶことになる。

そういう意味から、4月には習近平主席の国賓来日を予定通り実施する段取りだったが、武漢市周辺での中国共産党政権による恐怖の政策を目の当たりにしては、いくら政経分離と言えども日本国内の反中世論を抑えることは出来なくなりそうだ。

習近平政権は、武漢ウィルスを抑えることに失敗したならば責任が自らに及ぶことが避けがたくなるため、益々報道規制を強化して、恐怖の独裁政治で乗り切ろうとするだろう。

絶望的状況にも関わらず、世界にコロナウィルスの真実を発信している勇気ある武漢市民に応えるためにも、差別と偏見を乗り越えて、一刻も早くワクチンと治療薬を開発して行かなければならない。