株式市場にひたひたと忍び寄る「下落の影」
上昇はしたが、根本は何も変わっていない
2019/02/04 5:30株式市場には陽が差してきたようにも見えるが、今後はどうなるのだろうか(写真:G-item / PIXTA)
2月3日は節分だった。読者の方の頭をよぎるのは、「節分天井、彼岸底」という言葉だろう。本当に株価にそうしたアノマリー(理屈で説明できないが、しばしば起こること)があるのかどうかは、おそらく他の多くの方が語ると思うので、筆者は述べない(こういうのをへそ曲がりというのだろうか)。
それはそれとして、先週は主要国の株価の戻りが持続したものの、個別には節分に向けての「鬼」も出て、特に日本株は日経平均株価など株価指数の頭が重いという感触も強まった。
「鬼」と称したのは、サンバイオ、任天堂、ZOZOなどの個別銘柄の株価の崩れで、個人投資家を中心に心理を冷やしたものと懸念される。一方、先週株価を支えたのは、概してアメリカ発の要因だったと言える。主な要因は2つある。1つは米中通商交渉の進展期待で、もう1つは連銀の「市場に優しい」姿勢であった。ただ、両者とも今後も手放しで市場が好感し続けるとは考えがたい。
~以下省略~
日本の株式市場は米国のダウ平均株価やS&P500あるいはナスダックの各指数の行方に依存していると言っても過言ではない。
現在トランプ政権では、中国のBAT(バイドゥ、アリババ、テンセント)で象徴するインターネット・ハイテク関連の企業群が、米国のGAFA(グーグル、アマゾン、フェイスブック、アップル)あるいはFAANG(フェイスブック、アマゾン、アップル、ネットフリックス、グーグル)で象徴するグループを激しく追い上げており、首位を奪われるかも知れないという懸念が急浮上した。
農産物分野での追い上げであれば心配することはないのだが、ハイテク通信分野は巡航ミサイル配備や対空防衛システムあるいは監視カメラを含めた盗聴システムなどの防衛戦略上見逃せないことから、トランプ大統領は米国軍需産業の保護に出て、昨年8月に「国防権限法案」に署名している。
法案の中で、中国の「Huawei」や「 ZTE 」という大企業が、米政府内での調達・契約から排除されるという明文規定が設けられており、米中貿易戦争は佳境に入ったように見えた。
米国企業へのハッキングや在米中国人留学生たちによるスパイ行為に業を煮やしたトランプ大統領は「知的財産権保護」というソフト面での交渉を図るも、中国は全く応じる気配がないのが現状である。
これはBATがまさに米国にとっては「鬼」となるし、中国には「福」となる存在であるので、互いに相容れることは出来ず、経済のブロック化を益々進めることとなった。
日本の株式相場で「鬼」とみなされたサンバイオ、任天堂、ZOZOなどの個別銘柄はまだまだ「小鬼」であり、背後にいる「日立」「パナソニック」あるいは「ソフトバンク」「NTT」「KDDI」「楽天」などの「大鬼」がクシャミをした時が日本経済全体が風邪をひく兆候となるかも知れない。
米中通商交渉ならびに米朝非核化交渉の進展期待だけが株価上昇の要因となっていたが、相場は最悪の事態を予想して備えなければならず、今年は交渉決裂による下落の「彼岸底」が迫っていることを常に念頭に置く必要がある。
中国と朝鮮半島という2大地政学リスクは日本の株式相場にとって危険な時限爆弾と言えそうだ。
直近の株式トレードの結果は次のとおりです。
2月4日(月)の日経平均株価日足チャートは上下に短いヒゲを伴う「短陽線」をつくり小幅続伸した。
前週末の雇用統計などの米国経済指標が市場のコンセンサスを上回る内容だったことと、為替が円安に振れたことを好感して、投資家心理はリスクオンへ傾いた。
AOI TYO HDは上ヒゲを伴う「短陽線」をつくり小幅反発した。
出来高は101400株と先週末より微減している。
蛇の目は下ヒゲを伴う「陽の大引け坊主(小陽線)」をつくり反発した。
このローソク足は上昇期待感と共に上昇継続を暗示している。
出来高は30200株と先週末より漸減しているが僅少である。
AOI TYO HD860(+19)、蛇の目489(+10)の終値で引け、決済は見送った。
直近のトレード結果の配置表は下記のとおりです。m(_ _)m
*日経平均株価 20883.77 95.38
2月4日 (月) 3975 AOI TYO HD 前日終値 841
日付 約定株価 状態 差益 当日終値 860
1月4日 1113 〇* -911 360株 現物株
(TYO2000株 ⇒ AOI TYO HD 360株)
8月15日 1505 〇 -645 100株
10月5日 1441 〇 -581 100株
10月11日 1379 〇 -519 100株
10月22日 1372 〇 -512 100株
10月19日 1323 〇 -463 100株
10月25日 1239 〇 -379 100株
11月15日 1117 〇 -257 100株
11月20日 1047 × 187 100株
11月20日 918 × 58 100株
12月18日 841 × -19 100株
12月28日 778 × -82 100株
12月25日 735 × -125 100株
2月損益 0 含み損益 -424780 売5ー 10.6買
2月4日 (月) 6445 蛇の目 前日終値 479
日付 約定株価 状態 差益 当日終値 489
9月24日 1270 〇* -781 100株 現物株
8月17日 1080 〇* -591 100株 現物株
2月損益 0 含み損益 -137200 売0ー 2買
2019年度損益計(前月分までの合計)
AOI TYO HD 0
蛇の目 0
2018年度損益計
AOI TYO HD 180500
蛇の目 500
2017年度損益計
AOI TYO HD 17900
蛇の目 16100
2016年度損益計
TYO 36000
蛇の目 3700
2015年度損益計
TYO 170000
蛇の目 -10600
配置表の見方を各用語毎に説明しておきます。
上表の一番左側が約定した日とその時の株価です。
状態の×は売建玉、〇は買建玉、〇*は現物株建玉の印で各100株ずつになっています。
次の差益は当日終値からの差益になっています。
2月損益は当月の差益です。含み損益は残建玉の損益計でマイナスが損になっています。
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