死刑宣告に等しい措置入院に抵抗する市民たち 中国共産主義の終焉は近い

広大な国土を統一した共産主義中国

中国共産党による一党独裁体制を一言で表すならば、個人の自由よりも公共の福祉の方に重点を置いている。

「一人は万人のために、万人は一人のために」とは革命家レーニンの言葉であり、社会主義の理想として唱えられた。

英語では「One for all, all for one.」という格言で知られており、ドイツ農協の「ライファイゼン連盟」で組合員の連帯を象徴する言葉として使われていたが、フランスの作家アレクサンドル・デュマの「三銃士」には、銃士たちの結束を示す合言葉として出て来ている。

中国においても国を統一するための理想として使われるようになった。

14億人近い人口を抱えている中国では、個々人の自由を認めていては国がバラバラになるため、いつの間にか「各人は共産主義のために、共産主義は各人のために」という中国共産主義の理念へと転化している。

個人を抑圧する共産主義の論理

経済が高度成長を辿っている間はこの理念で国民の不満も何とか誤魔化せたが、武漢市がコロナウィルスに汚染されることになり、中央政府も強権的態度で支配体制の維持を図ることになった。

 

© REUTERS / Aly Song

新型コロナウイルス 感染者との接触隠すと逮捕=中国

新型コロナウイルスの流行の中心地である中国湖北省に行き、感染者と濃厚接触した人が、発熱や咳などの症状があるにもかかわらず事実を隠したとして公安当局に逮捕されたというニュースが続いている。AFP通信が報じた。

広東省汕頭市の警察によると、湖北省の若い夫婦が1月23日、湖北から汽車に乗って汕頭市で働く父親を訪ね、滞在中に発熱やせきなどの症状が出た。父親や周囲の人は症状があることを知りながら、地元政府に報告しなかった。

夫婦は29日、共に隔離されて医師による観察を受け始め、31日には妻が感染したと診断された。汕頭警察は2月2日、夫婦を含む4人を「公共安全危害罪」違反の疑いで逮捕した。

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引用元:スプートニク

 

感染の事実を隠したこの4人が「公共安全危害罪」違反という罪状で逮捕されることになるのだが、肺炎感染者をまるで罪人の様に扱う当局の対応を見ていると、無理もないと同情を禁じ得ない。

軍と警察は感染者と非感染者を機械的に線引きして、家族を引き離している。

彼らは、もし正直に地元当局に告知したならば、家族がバラバラに強制入院させられて、そこでは病院とは名ばかりで、薬も看護師もない強制収容所に近い施設に放り込まれることになるかも知れない。

死刑宣告に等しい措置入院

もちろん感染を免れている一般市民からすれば、黙ってうつされたのではたまったものではないが、彼らも近隣の医療体制が崩壊しており、医療従事者までも罹患していることは知っているので、入院イコール死刑宣告に近く捉えている。

感染症治療には減圧個室が絶対必要な要素であるから、野戦病院の感覚で病床を並べるなどは論外で、ウィルスが蔓延する部屋に無理矢理寝かせられるよりも、むしろ自宅で寝ている方が余程安全に見える。

まるで映画「ウオーキング・デッド」を彷彿とさせる事態が進行中のようだ。

数ヶ月後には日本も同様の危機に直面する

医療制度が進んでいる日本では、このような悲劇は起こらないのだろうか?

指数級数的に増加する感染者数は日本国内でも静かにコロナウィルスの感染が進行していることを示している。

ダイヤモンドプリンセス号で連日の感染者の増加が報告されており、なぜ乗客・乗務員全員へのPCR検査を速やかに実施しないのか疑念が出ている。

もちろん物理的に不可能であれば仕方ないのだが、日本よりも遥かに人口の少ない香港ではクルーズ船「ワールドドリーム」の乗員・乗客3600人余りの全数検査を実施して、感染者のいないことを確認して下船させている。

日本の厚生省は既にパンデミック(大流行)を予想しているので、地方に散らばったコロナウィルスの保菌者が発熱して肺炎を引き起こした場合の対応も考慮して、地方の医療機関を温存させているのではないかと推測される。

高度に発展した日本の首都圏や政令指定都市などでは、中国のように都市そのものの隔離政策はとれないため、猛毒は集めるのではなく薄めて無害に近くする方針なのではないか。

東京の地下鉄や山手線、あるいは築地市場やスカイツリーを閉鎖するような事態になっては日本経済は崩壊することになる。

根本的な治療薬やワクチンを創るのには時間が足りないかも知れないが、過去のSARS(重症急性呼吸器症候群)やMERS(中東呼吸器症候群)などへの有効な対症療法などが分かっており、今、世界中で必死に研究を続けている。