
絶望する投資家
テールリスクとは
日経平均株価は順調に上昇を続けているが、投資家は常に「テールリスク」があるということを意識しなければならない。
以前「ブラックスワン」について述べたことがあるが、「テールリスク」とほぼ同じ意味で使われている。
「テールリスク」は統計学的な用語であり、一般的に株式市場の価格変動リスクは平均を基準にして左右対称の釣鐘型の正規分布曲線を描いている。

正規分布曲線図
標準偏差をσとして「平均±2σ」の間に95.45%が収まり、それを両サイドに抜けた部分を「テール」といい、騰落率分布の端や裾野を意味している。
この「テールリスク」を意識させる文献がブルームバーグの本日付け(2016年12月12日 07:30 JST)記事である。
野村が挙げる2017年の「グレースワン」リスク10項目-来年も眠れない
市場の「ブラックスワン」が急速に「グレー」スワン化しつつある。まずはあり得ないとされた事象が次々と現実になったからだ。
英国民の欧州連合(EU)離脱選択や米大統領選でのドナルド・トランプ氏勝利、債券の強気相場の行き詰まりといった今年の事象は、アナリストによる2017年のテールリスク予想を華やかな年末シーズンの読み物というよりも眠れぬ夜が続く原因にしている。 ~以下略~
ここで懸念されている2017年のテールリスクを下記にまとめてみた。
1.ロシアの軍事行動リスク
2.米国の生産性の急上昇
3.中国人民元の変動相場制導入
4.英EU離脱からの離脱
5.新興市場の資本規制
6.日本のインフレ率急上昇
7.清算機関の危機
8.トランプ氏とFRBの対立
9.アベノミクスの頓挫
10.現金の時代の終わり
詳細は原文にあたって欲しいが、この中の一つ二つは該当することが起こるかも知れない。
それが「テールリスク」となって暴落を引き起こす可能性があるのだ。
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直近の株式トレードの結果は次のとおりです。
12日(月)の日経平均株価は上下に髭を伴う陰コマながら5日連続になる続伸だ。
外資系寄付き前注文動向は昨日に比べて売買共に半分以下で、売りが750万株、買いが480万株で差し引き270万株の売り越し 、金額ベースでも 売り越しで、米国系ファンドは売り越し、欧州系ファンドは売り買い均衡だった。
TYO150(-1)、蛇の目856(-10)の終値で引け、決済は見送った。
直近のトレード結果の配置表は下記のとおりです。m(_ _)m
*日経平均株価 19155.03 158.66
12月12日 (月) 4358 TYO 前日終値 151
日付 約定株価 状態 差益 当日終値 150
6月17日 204 〇* -54
7月9日 196 〇* -46
7月26日 176 〇 -26
7月29日 164 〇 -14
8月12日 158 〇 -8
9月20日 144 × -6
9月20日 144 〇 6
12月損益 0 含み損益 -148000 売1 ー 6買
12月12日 (月) 6445 蛇の目 前日終値 86.6
日付 約定株価 状態 差益 当日終値 85.6
9月24日 127 〇* -41.4
8月17日 108 〇* -22.4
12月損益 0 含み損益 -63800 売0ー 2買
今年度損益計
TYO 93000
蛇の目 3700
昨年度損益計
TYO 170000
蛇の目 -10600
配置表の見方を各用語毎に説明しておきます。
上表の一番左側が約定した日とその時の株価です。
状態の×は売建玉、〇は買建玉、〇*は現物株建玉の印で各1000株ずつになっています。
次の差益は当日終値からの差益になっています。
12月損益は当月の差益です。含み損益は残建玉の損益計でマイナスが損になっています。
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